ベストスコア90切りを達成したことがあるゴルファーは全体の12%程度という調査があります。80台でラウンドすることは、中級者ゴルファーが上級者に上がる、ひとつのステップといえるでしょう。
本記事では、そんな、上級者を目指していくゴルファーのために、効果的な練習方法や、習慣化のコツ、ラウンド中のマネジメント方法について紹介をしています。
また、目標が100切りから90切りで変わることや、90切りを達成するために変えるべきマインドについても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
ゴルフスコア90切りの基本的な考え方

ゴルフスコアで90切りを達成するには、100切りとは異なる戦略が必要です。
まずは、主な戦略は以下になります。
- ダブルボギーを避けるマネジメント
- ショットの再現性向上
- 継続的なトレーニング習慣
これら、3つの柱について理解を深めていきましょう。
ダブルボギーを出さないマネジメント
100切りの想定は、ボギーとダブルボギーを繰り返していくことです。実際のラウンドでは、トリプルボギーを減らして、ボギーを増やすといったマネジメントになります。
(100切りの想定)
- 9ホール × ダブルボギー(+2) = + 18打
- 9ホール × ボギー(+1) = + 9打
→ 18ホールのスコアは99打(= パー 72 +27打)
一方で、90切りの想定は、17ホールボギー、1ホールパーを目指すことになります。
(90切りの想定)
- 17ホール × ボギー(+1) = + 17打
- 1ホール × パー(0) = 0打
→ 18ホールのスコアは89打(=パー 72 + 17打)
実際のラウンドでは、ダブルボギーを出さずに、ボギーを積み重ね、チャンスの場面でパーを拾っていく、といったマネジメントになります。
そのため、ダブルボギーを出さないためのリスク管理と、狙ってボギーに出せるスキルを身に着ける必要があります。
OBや難しいバンカーに入るリスクを減らすクラブ選択や、林からグリーン狙うような無謀な攻めを避け、ボギーオン(2パットでボギー)の確率を高めていく、冷静な判断力が求められます。
目標のボギーオン率は70%以上(13ホール以上)になります。これは、少なくとも3ホール中、2ホールでボギーオンができているイメージです。
左右の打ち出し方向と距離感の再現性を高める
ダブルボギーを減らすマネジメントを実行し、その確率を高めていくためには下記2つのスキルが重要です。
- 左右の打ち出しをコントロールする力
- ショット・パットの距離感
左右の打ち出し方向を安定させることで、OBや池などのペナルティエリアに入るリスクを大きく抑えることができます。
飛距離200ydで、左右の打ち出し角のズレが5度の場合、直線的に飛んだ想定で20yd弱の着弾点ズレになります。
打ち出し角のズレが左方向(5度以内)、曲がりは右方向(スライス回転)、といった、1種類のショットを狙って打てるようになれば、十分に90切りを狙えるスキルがあるといえるでしょう。
ドライバーショットの曲がり方については、下記記事に詳細な解説を載せています。
自宅で出来るドライバー練習メニューを紹介!習慣化のコツも解説
また、ボギーオンを狙う際のアプローチの距離感(グリーン上の着弾点)が、狙い通り打てるようになると、その分、パーを取れるチャンスが増えます。
更に、ファーストパットの距離感があうと、ストレスなくボギーで上がることが可能になります。
パー4の場合、ペナルティを避けて2打でグリーン付近まで刻み、アプローチで確実にボギーオン、ファーストパットでOKをもらえる距離を打つ。これが、90切りを目指すうえでの基本的なマネジメントスタイルとなります。
年間を通した練習とラウンドの習慣化
ボギーを狙って出すことができる、スキルと経験値を身に着けるためには、下記、練習頻度とラウンド回数が一つの基準と言われています。
- 週1〜2回の練習
- 月1回以上のラウンド
- 上記を1年以上継続する
練習の頻度については、体が動きを忘れないよう、1週間以上の間隔を空けないようにするのが重要です。上達の為に、自宅での練習を取り入れるのも効果的です。
自宅での練習については下記記事に詳細を記載していますので、ぜひ読んでみて下さい。
ゴルフの練習を自宅で行う方法とは?おすすめの練習器具や効果的な練習メニューを紹介
練習場では毎回テーマを決めておこないましょう。フェードかドローどちらか1種類のショットや、アプローチ・パターの距離感を磨くなど、特定の技術を集中的に磨くことが効果的です。
また、ラウンドで実戦経験を積み、風や傾斜といったコース上の変化への対応力を養いましょう。
スコア以外にも、OBやペナルティの回数、ボギーオン率、パット数を計測して、定期的に振り返りをおこないましょう。これらを継続していくことで、確実にスキルと経験値が定着し、90切りという目標に近づいていきます。
ダブルボギーを出さないマネジメント

ダブルボギーを防ぐには、OBやハザードを避け、ミスショット後も冷静に次の1打を選ぶ判断力が求められます。
攻めてパーを狙うのではなく、徹底してダブルボギーを打たない、守りの選択ができるようになることが、90切り達成の鍵となります。
OBを打たないためのマネジメント
前半と後半で2ホールずつ、合計4ホールでパーが取れるとすると、許されるダブルボギーの数は3つまでになります(※残りホールはすべてボギー)。
OBを打ってしまった場合、その時点でダブルボギー以上がほぼ確定してしまいます。その他、OB以外でも、林への打ち込みや、バンカーにハマるといったトラブル、3パットを打ってしまうことで、ダブルボギーになることもあります。
そのため、1ラウンドで許されるOBは、1回~2回までと考えるのが合理的でしょう。
OBの危険性が高いパー4・パー5のティーショットは、フェアウェイウッドやユーティリティーを選択したり、セカンドショット以降で距離の残った場合に、グリーン周りの浅いOBエリアまで届かないクラブを選択する、といったマネジメントを徹底する必要があります。
「同じ組のメンバーがみんなドライバーだから」と、周囲の選択に流されずに、自分で判断して、実行する勇気こそが、スコアを安定させる秘訣といえます。
池やバンカーなどのハザードを避けるマネジメント
コース内にある池や、グリーン手前にあるアゴの高いバンカーに入れてしまうことで、ダブルボギーになるリスクが高まります。
これらのリスクは、主にセカンドショットやサードショットの時に、ウッドやミドルアイアンなどを使う場面で発生します。
ミドルアイアンで、ミート率が1.35、キャリーで150ydで打てる方の場合、芯を外してミート率が1.25になると、キャリーは約15yd落ちて、135yd程度になります。
日本のゴルフ場の縦幅の平均は約35yd程度とされています。ピンの位置がセンターより手前側だった場合、ミスショットをして15ydキャリーが落ちると、ちょうど手前のバンカーに捕まってしまう計算になります。
一方、ピンではなく、グリーンセンターを狙った場合はどうでしょうか。平均35ydのグリーンだと、前後に約17.5ydの余裕があることになりますので、キャリーが15yd落ちた場合でも、グリーンには乗る計算になります。
このように、クラブ選択だけでなく、グリーンのどこを狙うかによっても、ハザードを避けるマネジメントは可能になります。
ミスを重ねないためのメンタルマネジメント
ミスを取り返そうとして、急な傾斜地などの難しいライで長いクラブを握ったり、木の間を抜いてグリーンを狙ったりするのは、取り返しのつかないミスにつながる危険性があります。
PGAのツアープロが、ティーショットで林などに捕まった場合、統計上の平均スコアは下記になります。
- パー4の場合:平均スコア4.6程度・ボギー率 約80%
つまり、プロでもボギーが当たり前という状況といえるでしょう。
OBやハザードと同様、林などのトラブルに捕まらないように、ショットのマネジメントをすることが大切です。ただし、その様なミスが出てしまった場合、そこからボギーで上がれれば、プロ級のリカバリーだったということになります。
つまり、90切りを目指すゴルファーにとっては、ダブルボギーになったとしても、決して落ち込むような結果ではないということです。問題は、無理をして、トリプルボギー以上になってしまうことです。
ミスが出てしまった場合は、次のショットでは無理をせず、フェアウェイに出すことを優先して、確実にダブルボギーで上がれるベストな戦略を実行していきましょう。
打ち出し方向と距離感の再現性を高める

ダブルボギーを減らすための、具体的な技術要素を身に着けることで、マネジメントの幅や確率をさらに上げることができます。
前項でも触れている、OBエリアやハザードを避けるためには以下のスキルが必要となります。
- 左右どちらか一方向に打ち出す技術
- アプローチで狙った場所にキャリーさせる距離のコントロール
- 3パットを減らすためのパッティング精度
本章では、これらのスキルについて解説していきます。
ティーショットとセカンドショットの打ち出し方向
ティーショットで200yd、セカンドショットで150ydを、左右の決まった打ち出し方向で打てるようになれば、スコアは大きく安定します。
左右の打ち出し方向(サイドアングル)は、インパクト時のフェース面の角度(フェースアングル)に、最も大きな影響を受けます。
以前までは、スイング軌道(クラブパス)と信じられてきましたが、現在は、弾道測定器による科学的根拠で証明がされています。
(左右打ち出し角が決まるメカニズム)
| クラブの種類 | フェースアングルの影響 | クラブパスの影響 |
|---|---|---|
| ドライバー | 約85% | 約15% |
| アイアン | 約75% | 約25% |
普段から球が右に曲がりやすい(スライス回転)の方は、常にターゲット(センター)より左へ打ち出せるようになると良いでしょう。その際、クラブパスの軌道にもよりますが、ターゲットに対して、フェースアングルは左0.5度~3度までが適正数値といえるでしょう。
ティーショットで200yd、セカンドショットで150yd、2打の合計で350yd程度を、トラブルを避けて運べる技術があれば、400yd前後のパー4や、500yd前後のパー5でも、ボギーオンができる確率が非常に高くなります。
曲がらない真っすぐのショットが打てなくても、狙った方向に打ち出せる再現性があれば、十分に90切りは達成できます。アドレスやグリップ、ターゲットの設定でも、左右の打ち出し方向は調整可能ですので、スイング以外の技術要素も身に着けていきましょう。
アプローチにおける距離のコントロール
一般的に残り100yd以内のショットがアプローチとされており、下記に分類がされます。
- フルショットに近い距離:100yd~70yd
- 中間距離:70yd~30yd
- グリーン周り:30yd以内
下記は距離・レベル別の平均打数の参考値になります。
| 残り距離 | プロゴルファー | 上級者 (HDPC0〜9) | 中級者 (HDPC15前後) |
|---|---|---|---|
| 100yd ~ 70yd | 約2.8打 | 約3.2打 | 約3.6打 |
| 70dy ~ 30yd | 約2.6打 | 約3.0打 | 約3.4打 |
| 30yd以内 | 約2.3打 | 約2.6打 | 約2.9打 |
中級者のハンデキャップ(HDPC)15は、平均スコア88~92程度のゴルファーですので、90切りを目指す場合は、こちらの数値が参考になります。
単純計算になりますが、100yd~70ydの場合、5回中3回が4打、残り2回が3打という想定になります。また、30yd以内の場合は、10回中9回が3打、残り1回が2打という想定になります。
そのため、100yd~70ydからは3打もしくは4打、30ydを切ってからは確実に3打であがることができれば、アプローチは成功と言えるでしょう。
これらの数値から想定すると、以下のスキルが一つの目安となります。
- 100yd~70ydから、ターゲットの半径25yd以内にキャリーさせるスキル
(グリーンセンターを狙った場合に、高い確率でグリーンオンする) - 30yd以内からはターゲットの半径5yd以内にキャリーさせるすきる
(残りパットが約8m以内に収まる)
アプローチからはショットの「加減」が必要になるため、左右のズレ以上に、前後のズレが大きくなりやすくなります。
練習では、ダフリやトップの大きなミスが出ないよう、キャリーの距離感を磨いてアプローチの精度を高めていきましょう。
パッティング
パッティングの残り距離毎の成功率を知ることは、90切りを目指す上で、とても参考になります。
(アマチュアゴルファーのパット成功率)
| 残り距離 | 成功率 |
|---|---|
| 約1m(3ft) | 約85%~90% |
| 約2.5m(8ft) | 約25%~30% |
ファーストパットで、残り1m以内に寄せることができれば、次のパットで高い確率で入れることができます。一方、残り2.5m程度の距離を残した場合は、スリーパットの確率が約60%も上昇してしまうことになります。
特に10m以上のロングパットは、「入れにいく」のではなく、「徹底してカップ周り1m以内に止める」といった意識が必要となります。
ラインよりもタッチをあわせることが重要になります。ラウンド前に10m程度のロングパットの距離感をあわせる練習に時間をかけておくことは、スコアに直結するといえるでしょう。
ちなみに、プロゴルファーが残り10mのパットを成功させる確率は5%以下になります。プロでも、「たまたま入った」というレベルであるいうことを覚えておきましょう。
次に繋ながる練習とラウンドのサイクル

本章では、ゴルフの技術や知識だけでなく、ラウンド中のマネジメントや、練習への向き合い方について、実践的なコツを解説しています。
ラウンド中の集中力の保ち方、振り返りの習慣、そして効果的な練習方法を身につけていきましょう。
ラウンド中の集中力を保つマネジメント手法
ラウンド中の集中力を保つため、以下のような工夫があります。
- 目標を「3ホール毎で3オーバー」に設定する
- 全6セグメント(1セグメント=3ホール)中の成功回数を増やしていく
- 未達成になりやすいセグメントを知り、そのセグメントは特に集中する
全18ホールで集中を続けることは難しいでしょう。また、前半でスコアが崩れてしまうと、残りのラウンドを蔑ろにしてしまい、ラウンド中の学びが薄くなってしまいます。
ラウンドでスコア90を「切れた」「切れなかった」ではなく、「6セグメント中3セグメントで成功できた」「いつもより多くのセグメントで成功できた」といった振り返りができるのも、このマネジメント手法のメリットの一つです。
最後まで集中してラウンドができれば、必ず次回のラウンドに活かせる気づきが得られます。ラウンド中の意識とラウンド後の振り返りで、着実な成長につなげていきましょう。
ラウンド直後の振り返り練習、数値の確認
ラウンドの振り返りを活かし、課題を明確にした練習に取り組むことが上達の鍵です。
特に、アプローチやショートパットは、ラウンド後すぐに練習をすると、課題がはっきりとしている状態かつ、感覚が残っているため、いつも以上に効果的な練習になります。
パターはタッチをあわせる練習がおすすめです。練習でも、カップに入れにいくのではなく、狙った場所で止める練習をしましょう。
また、数値計測ができれば、より具体的な振り返りができます。アプローチのキャリーを確認するのがおすすめです。キャリー50ydのアプローチをイメージして打った場合に、実際どれくらいの距離のズレがあるかを確認してみます。
ラウンド中、オーバーしてしまう、ショートしてしまうなどの感覚と、実際にどれくらいズレがあるのか、正確な答え合わせが出来れば、その情報は、次のラウンドにつなげることができるでしょう。
セットアップの確認と修正
セットアップ(アドレス)は、狙い・ボール位置・グリップ・スタンス・姿勢・重心・方向の7項目で構成されるショット前の準備になります。
ラウンド後には、セットアップを整える練習がおすすめです。以下の項目がどのようになっているかを確認してみることで、ラウンド中に出ていた球筋やミスの要因がわかります。
- ボール位置とターゲットに対しての体の向き
- スタンス幅や重心のかかり方
- グリップ圧や握り方、骨盤の傾きや肩の高さ、胸骨の開き方 等
自身の癖を把握することで、ラウンド中にセットアップを修正することで、球筋やミスへの対応力を高めることができます。
また、日々の練習でも、ルーティンを決めて、毎回同じセットアップがつくれるようにしましょう。
90切り達成のための効果的な練習方法

100切りまでは、「量の練習」でも問題はありませんが、90切りを目指すには「質の練習」に変えていく必要があります。
ここからは具体的な練習メニューと、それぞれの練習で意識すべきポイントを解説します。
90切りで最も重要なのはドライバー
練習の質を高めることは、スコアへの貢献度が高い課題や技術に対して、優先的に取り組んでいくことといえます。
一般的には、「パット・イズ・マネー」という言葉があるように、パッティングが最も重要とされていますが、この言葉は賞金を稼ぐツアープロに対してのものです。
90切りを目指すゴルファーにとって、スコアへの貢献度が最も高いのは、ドライバーの安定感(コントロールと平均飛距離)といえます。
- ティーショットでのOBを減らす
- 安定して200yd以上の飛距離を稼ぐ
- フェアウェイキープ率を50%以上にする
OBが1回減るごとに、2打縮めることができますし、パー4のティーショットで残り100yd~150yd地点まで運び、次の1打でピンまで30yd近くまで打てれば、ボギー以上であがれる確率は非常に高くなります。(中級者の残り30yd以内の平均打数は約2.9打)
ドライバーでは、ボールが曲がらないことではなく、同じ方向に曲げ続けることができれば問題はありません。そのため、弾道測定器などを使い、左右打ち出し角とフェイスアングルを見ながらの練習がおすすめです。
また、ある程度、スイングを矯正していくことも必要ですが、スコアへの貢献度を考えると、セットアップで調整ができるようになる方が、優先度が高いといえるでしょう。
100yd以内のアプローチ練習
アプローチ練習の項目は以下になります。
- キャリー100ydを打てる番手を見つけ、90yd、80ydの10yd刻みのウェッジの構成をつくる
- 70dyから30ydは、10yd刻みでキャリーを打つ練習
- 30yd以内はウェッジ、アイアン、ユーティリティでランニングアプローチの練習
まず、基準となるキャリー100ydを打てる番手を見つけることから始めます。ピッチングウェッジが100ydであれば、アプローチウェッジで90yd前後、サンドウェッジで80yd前後の、10yd刻みで打てるクラブセッティングにしましょう。
キャリー70yd~30ydのアプローチショットは、ショットの「加減」が必要になりますので、10ヤード刻みで打ち分けられるよう、時間をかけて練習に取り組みましょう。
上級者は、70yd~30ydのアプローチで安定して3打であがることができます。グリーンに乗せて、2パットであがるために、ターゲットから半径10yd以内にキャリーができるようになることを一つの目標にしましょう。
最後に30yd以内のアプローチショットですが、サンドウェッジから8番アイアン、ユーティリティなどを使った30ヤード以下のランニングアプローチ(転がして寄せるアプローチ)の練習をおこないましょう。
グリーン周りでは高く上げるより転がすことで、ミスのリスクを抑えることができます。打ち方は同じでも、各番手でランニングアプローチの距離感を磨いておけば、グリーン周りでの選択肢を増やすことができます。
ロングパットとショートパット練習
パッティング練習の項目は以下になります。
- ゴルフ場の練習グリーンでロングパットの距離感をあわせる練習
- 自宅で1mのショートパット練習
ラウンド前後の時間を活用し、ゴルフ場の練習グリーンでロングパットの距離感を身につけることが効果的です。実際のグリーンで練習することで、芝の速さや傾斜の感覚を体に染み込ませられます。5m・10m・15mと距離を変えながら、カップ周り1m以内で止める練習を繰り返します。
加えて、残り1mを確実に入れられるようにショートパットの練習をおこないます。この距離を入れるために必要な精度は、左右の打ち出し角のズレが1.5度以内になることです。
自宅で練習する場合は、「1m先に1円玉をおいて、それに当てる練習」が効果的です。1円玉にあたる場合、打ち出し角のズレは0.5度以内になりますので、これに慣れておけば、実際のカップを大きく感じることができるでしょう。
ファーストパットで1m以内に止めれる距離感と、左右の打ち出し角を安定させ、1mを確実に入れることが、2パット以内で収める秘訣になります。
90切り達成のために追加で検討したいこと

90切り達成をより確実にするため、追加で検討したい内容を紹介します。
屋外練習場でのパッティング練習や、プロからの指導、弾道計測機やスイングカメラを活用した練習など、効果的な選択肢について解説します。
屋外練習場でのパッティング練習
スコアへの貢献度が高い、パッティング練習については、より実践的な環境で練習することも検討してみましょう。練習グリーンがある屋外練習場を活用することで、ロングパットの練習ができます。
傾斜がなるべくフラットなシチュエーションで、基準となる10mの距離を打つ練習をしておきましょう。ラウンド前に、ゴルフ場の練習グリーンで同じ10mの感覚で打つことで、いつものグリーンスピードよりも、早い、遅いを把握することができます。
また、天然芝の練習グリーンであれば、実際のグリーンにより近い転がりや感覚のイメージを養う練習をすることができます。芝目や傾斜を読みながら、ターゲットの近くで止めるといった、距離感を養う経験は、スコアへの貢献度をより高めることにつながります。
グループレッスンやパーソナルトレーニング
スイングの矯正をYouTubeや雑誌などを見ながら、自己流で行うことは非常に危険です。変な癖がついてしまい、今までよりもスコアを崩してしまう可能性も十分にあります。
まずは、目標や課題を伝えた上で、自分のスイングの問題点や、体の動かし方についてプロからフィードバックをもらいましょう。
自分では気づけないアドレスの癖や、スイング軌道のズレを客観的に指摘してもらえます。特に感覚的な自己流スイングから再現性の高いスイングに変えていくプロセスでは、専門家の指導が不可欠といえるでしょう。
グループレッスンは費用を抑えながら基礎を学べ、パーソナルトレーニングは個別の課題に集中して取り組むことができます。状況に応じてレッスンを受けることで、遠回りせず効率的に上達することが期待できます。
クラブデータが計測可能な弾道測定器が使えるインドアゴルフ施設
屋外練習場をメインに練習されている方は、インドアゴルフ施設の併用も検討してみましょう。
最近では、トップトレーサーやトラックマンレンジなどが導入されている屋外練習場も増えていますが、クラブデータの計測や、スイングカメラを使いながらの練習ができるインドアゴルフ施設は、以下を目的とする練習で活用することができます。
- 左右打ち出し角と曲がり幅を、フェースアングルとクラブパスでチェック
- ドライバーの飛距離を、クラブスピードとミート率、アタックアングルでチェック
- セットアップを、スイングカメラのミラーモードでチェック
あわせて屋外練習場とインドアゴルフの比較記事もチェックしてみて下さい。
シミュレーションゴルフと打ちっぱなしはどっちがよい?都市圏・地方圏での違いも解説
個人宅へのゴルフシミュレーター導入の増加

近年、個人宅へのゴルフシミュレーター導入が急速に増えています。
機器の低価格化と小型化によって、以前は500万円以上かかっていた高性能シミュレーターが、エントリーモデルでは100万円程度でも導入ができるようになりました。
また、各メーカーから、用途や設置環境にあわせた、複数のラインナップが用意されており、選択肢が増えたことによって、新築や建て替え時に、ゴルフシミュレーター導入を検討されるケースがより一般的になってきています。
自宅への導入検討の際は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
ゴルフシミュレーターの設置ガイド!導入スペース、費用、施工の流れを解説
ゴルフシミュレーターのメリット

ゴルフシミュレーターには、従来の練習環境では得られない多くのメリットがあります。
本章では、天候や時間の制約がなくなること、詳細なデータで練習の質を高められること、実戦的な練習ができることの3点を解説します。
天候や時間を気にせず練習できる
室内で利用ができるので、近年の夏の酷暑や、冬にゴルフ場がクローズになる降雪地域において、天候に左右されず、年間を通したゴルフの練習とラウンドの習慣化がしやすくなります。
屋外練習場では営業時間が限られていますが、自宅にシミュレーターがあれば、ラウンド前の早朝練習や、夜中にスイングが気になったタイミング、雨でゴルフが中止になった日でも、好きなタイミングで練習やラウンドが可能です。
また、24時間営業のインドアゴルフ施設であれば、仕事終わりの30分程度の隙間時間でも、気軽に練習ができます。週1〜2回の練習を継続するには、アクセスの良さと時間の自由度が重要です。練習に行くハードルを下げ、こまめに練習する習慣化こそが90切りには重要になります。
数値化によって練習の質を高めることができる
マネジメントやクラブ選びにおいて、以下の数値を把握することが必要となります。
- 番手毎の正確なキャリー
- ドライバーのヘッドスピードとミート率
- 最高到達点の高さとスピン量
ラウンド中のマネジメントにおいて、番手毎の正確なキャリーを把握することは必須条件になります。また、アプローチ練習では、狙ったキャリーとのズレを都度確認することで、精度を高めることができます。
ドライバーの練習においては、安定して飛距離を稼ぐために、ヘッドスピードとミート率は、都度確認したい計測項目になります。
ミート率を上げることは、もちろん重要ですが、スイング自体が縮こまってしまうこともあります。ヘッドスピードが2m/s上がると、飛距離は10yd近く伸びます。そのため、練習ではクラブを思いっきり振って、ヘッドスピードを上げる練習をするのも良いでしょう。
自分にあった、アイアンやシャフトは、理想に近い最高到達点(Apex)とスピン量が出せるかどうかで、選ぶことができます。キャリーとランのバランスが良いとされているApexの適正値は、25yd~30yd(75ft~90ft)とされています。
スピン量の適正値は、ドライバーは2,000回転~3,000回転、アイアンは(番手 × 800回転~900回転)とされています。
これらの詳細なデータがあれば、感覚だけでなく客観的な根拠を持って改善に取り組めます。屋外練習場では目視でしか判断できない要素でも、シミュレーターなら数値で可視化できます。データに基づいた練習は、スコアアップに大きく貢献することができるでしょう。
コースマネジメントを意識した練習ができる
コースの形状やさまざまなシチュエーションを想定したショットができ、視覚的なプレッシャーを感じながらのショット練習を行うことができます。苦手なシチュエーションで、失敗を気にせず様々なショットを試すことができるのも大きなメリットです。
シミュレーターにコース練習機能があれば、課題のシチュエーションを再現した、実践的な練習に取り組むことができます。上手に活用することで、ラウンド時の判断力と対応力を、飛躍的に向上させることができるでしょう。
ゴルフシミュレーターのご相談はBRAINへ
シミュレーターの導入を検討する方で、価格やモデルなど、何から選ぶべきか迷われている方は、BRAINへご相談ください。
お客様のニーズとご予算に合わせ、最適なゴルフシミュレーターをご提案。経験豊富な専任スタッフが対応いたします。
機器選定、物件調査、設置、運用サポートまでワンストップで対応。リース・レンタルなどの豊富な導入プラン。全国対応可能。まずはお気軽にご相談ください。