2014年の登場以来、ゴルフ弾道測定器「スカイトラック」は、業務用機に匹敵する計測精度を圧倒的なコストパフォーマンスで提供し、インドア練習のあり方を大きく変えてきました。
最新モデルとなる「スカイトラック ST MAX」は、開発元であるRapsodo(ラプソード)の解析技術と、GOLFTEC(ゴルフテック)が持つ上達メソッドの融合により、単なる弾道計測器の枠を超えた総合的なトレーニングシステムへと進化を遂げています。
本記事では、ST MAXの基本性能や他社ハイエンド機(トラックマン・GCQuad)との比較をはじめ、浮いた差額を最大限に活用した「賢い自宅シミュレーター構築法」まで解説します。
目次
「スカイトラック」の歴史と開発の裏側

ゴルフ弾道測定器「スカイトラック」は、2014年の登場以来、高精度な計測環境を手の届く価格帯で提供し、国内のインドアゴルフ市場に大きな変化をもたらしてきました。
本章では、スカイトラックの誕生背景から、精度を支える開発パートナーの存在、そして日本国内での信頼性を確立した客観的要因について、以下の3点から解説します。
- 市場へのインパクト:従来の1/10の価格帯による導入ハードルの低減
- 技術的基盤:スポーツ解析の世界的企業「Rapsodo」との共同開発構造
- 信頼性の担保:日本プロゴルフ協会(PGA)による正式推薦の獲得経緯
2014年の初代誕生が市場に与えたインパクト
初代スカイトラック(2014年発売)の最大の功績は、それまで非常に高額だった「高精度な弾道計測環境」を広く普及させた点にあります。
当時の市場環境とスカイトラック参入による変化は以下の通りです。
- 従来の市場環境
主流であった業務用計測機器の導入コストは200万〜300万円台
主にツアープロや一部の大型施設・限定的な顧客層のみが利用可能な状態 - スカイトラック参入後の変化
普及帯価格となる30万円台で市場へ投入
「測光カメラ方式」を採用し、ボール初動の複数枚画像を高速解析することで、業務用機と同等の計測精度を実現
高額な設備投資なしにデータに基づく練習環境を構築可能にしたことが、インドアゴルフ練習のあり方を大きく変える転換点となりました。
共同開発パートナー「Rapsodo(ラプソード)」の存在
スカイトラックの計測精度とアルゴリズムの信頼性を支えているのが、スポーツデータ解析の世界的先端企業であるRapsodo(ラプソード)社です。
Rapsodo社とのパートナーシップおよび技術的背景の概要は以下の通りです。
- Rapsodo社の実績
ゴルフ分野にとどまらず、野球(MLB等)やテニスなど多競技でデータ分析機器を展開
世界中のプロスポーツ現場で実証された高度な画像解析・データ処理技術を保有 - スカイトラックにおける役割
ハードウェアの設計・製造から、弾道予測アルゴリズムの核心部分までを担当
OEM・共同開発パートナーとして、製品の基幹技術を一貫して供給
Rapsodo社の画像解析技術と弾道予測ロジックが組み込まれていることが、スカイトラックの優れた精度と再現性を裏付ける技術的根拠となっています。
日本プロゴルフ協会(PGA)の正式推薦がもたらした信頼感
スカイトラックが日本国内のレッスン現場や施設へ急速に普及した決定的な要因の一つが、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)による「PGA正式推薦品」の認定です。
第三者機関およびプロ組織による認定のもつ客観的意義は以下の通りです。
- 指導現場での信頼性確保
PGA基準での精度・機能の検証を受け、公式な推薦を獲得
「新興機器」に対する市場の懸念を払拭し、プロゴルファーやインドアスクールでの採用が加速 - データの客観的担保
ティーチングプロが指導で広く弾道測定器を利用することで、アマチュアゴルファーにとってもデータを活用した室内トレーニングが一般的になる
PGA推薦という定評を得たことで、スカイトラックは「単なる安価な測定器」ではなく、「指導・上達に耐えうる信頼性の高いデータ機器」としてのポジションを確立しました。
トラックマン・GCQuad・ST MAXの徹底比較と価格の優位性

弾道測定器を選定する際、最大の判断軸となるのが「導入の目的」と「導入コスト」のバランスです。
本章では、業界のハイエンド機(TrackMan 4・GCQuad)と「スカイトラック ST MAX」の価格や基本性能の比較、スカイトラック歴代モデルの進化プロセス、およびスカイトラックのコストパフォーマンスについて解説します。
ハイエンド3機種のスペック・測定方式・価格の比較
「スカイトラック ST MAX」は、300万円オーバーのTrackMan 4や200万円超のGCQuadと比較して、約60万円という圧倒的な価格帯を実現しながら、インドア環境において十分な基本データの計測が可能になります。
主要3機種の価格および基本性能の比較は以下の通りです。
| 項目 | TrackMan 4 | GCQuad | ST MAX |
|---|---|---|---|
| 参考価格 (税込) | 約300万円~ | 約200万円~ | 約60万円 |
| 測定方式 | デュアルレーダー方式 (2つのレーダーでボール打球とクラブヘッド軌道を追跡) | 4カメラ測光方式 (超高速4眼カメラでインパクト前後のクラブの挙動を直接撮影) | 高速カメラ測光方式 (カメラ2機+レーダー統合) |
| 設置位置 | ボール後方 | ボール側方 | ボール側方 |
| 主な用途 | ツアープロのショット分析屋外利用メインフィッティング | ツアープロのショット分析屋外/屋内利用フィッティング | アマチュアの個人練習やレッスン導入屋内利用メインスピードトレーニング |
| 特徴 | レーダー方式による「ボールの打ち出しから、着弾までのフル追跡」が可能PGAツアートップの採用率業界標準になっている計測精度 | クラブの挙動や打点位置を立体的に直接測定パッティング解析機能あり屋外でも風や天候に左右されないデータ計測の再現性 | 本体価格約60万円の圧倒的コスパRapsodo技術とGOLFTECメソッド統合による「上達特化機能」個人所有や店舗の複数打席導入に最適 |
近年は測定技術の進化により、実用性と導入しやすさを両立した選択肢も増えています。
ST MAXはその代表的なモデルであり、性能とコストのバランスを重視する個人ユーザーやインドア施設にとって、有力な選択肢の一つといえるでしょう。
【初代→PLUS→ST MAX】歴代3機種の違いと進化のポイント
スカイトラックシリーズは、世代を重ねるごとに「計測可能なデータ範囲」および「上達支援機能」を段階的に拡張してきました。
各世代の機能的役割と進化のプロセスは以下の通りです。
- 初代SkyTrak(2014年〜)
計測対象:ボールデータのみ(初速・打ち出し角・スピン量等)
位置づけ:カメラ計測による弾道視覚化・基本データの確認ツール
- SkyTrak+(前モデル)
計測対象:ボールデータ + クラブデータ(ヘッドスピード・フェース角等)
位置づけ:レーダーセンサーを追加統合し、スイング挙動の解析に対応 - ST MAX(最新モデル)
計測対象:ボール・クラブデータ + GOLFTEC上達メソッド・AI解析
位置づけ:単なる「データ計測器」から、練習・指導を総合サポートする「トレーニングシステム」へ進化
歴代モデルから最新のST MAXは計測器の枠を超え、データに基づく練習の効率化・上達支援に特化したシステムへと完成度を高めています。
全体的のコストパフォーマンスで考える
インドア練習環境の構築において、ST MAXは費用対効果の観点で高い優位性を持ちます。
具体的なポイントは以下の3点です。
- インドア環境における計測精度
初速・打ち出し角・スピン量といった基本的なデータは、インドア環境下においてハイエンド機に近い再現性を確保 - 圧倒的な導入コストの差
TrackMan 4(約300万円~)と比較して約250万円、GCQuad(約200万円~)と比較して約150万円以上の初期費用削減が可能 - 浮いた予算の「空間価値」への再配分
浮いた差額を、高性能プロジェクターや内装費の充実に充てることで、施設・自宅全体のクオリティ(空間価値)を高めることが可能
屋外でのフル弾道追跡やツアープロ水準のデータ解析を必須としない限り、インドア環境においては「ST MAX+高品質な空間設備」の組み合わせは合理的な投資判断となります。
また、計測項目の詳細は以下からチェックしてみてください。
GOLFTEC(ゴルフテック)社との統合によるシステム進化

「スカイトラック ST MAX」は、単なるハードウェアのマイナーチェンジモデルではありません。企業統合に伴い、米国の最大手ゴルフスクール「GOLFTEC(ゴルフテック)」の膨大な指導データとメソッドが直接組み込まれた「総合上達システム」へと進化しています。
本章では、統合の背景から、ST MAXに新たに実装された機能的変化について解説します。
- 開発体制の刷新:GDO・GOLFTEC・SKYTRACKのグループ統合による開発シナジー
- 素振り計測の実現:新アルゴリズムによる「ボール非打球時」の軌道解析
- スピードトレーニング機能:データ計測と指導ドリルの一体化によるヘッドスピード向上
弾道測定器から「総合トレーニングシステム」へ
SKYTRACKの製品コンセプトが「計測器」から「上達システム」へと大きく舵を切った背景には、グループ内における強力な開発体制の統合があります。
開発背景とシステム再定義の経緯は以下の通りです。
- 統合の背景
GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)グループによる米国GOLFTEC社の買収・統合を実施
GOLFTECは全米200店舗以上を展開し、数百万人規模のレッスンデータと上達アルゴリズムを保有 - 製品コンセプトの進化
旧来のモデル:打球の数値を「可視化・表示」する単体計測機器
ST MAX:計測された数値に対し、「どう改善すべきか」のソリューションまで提示する総合トレーニングシステム
累積されたレッスンデータと弾道解析技術が融合したことで、計測結果を即座に「正しい練習アクション」へ変換できる環境が整っています。
「素振り」を認識する最新のアルゴリズム
ST MAXでは、カメラとレーダーのハイブリッド追跡技術により、実際にボールを打たない「素振り(クラブのみの軌道)」のデータ解析が可能となりました。
本機能による技術的進歩と練習効率の変化は以下の通りです。
- 計測技術の進化
従来機:ボールインパクトの瞬間をトリガーとしてデータ取得(実打球のみ対応)
ST MAX:画像解析とレーダー追尾の併用により、ボール非存在下のスイング軌道・フェース挙動をリアルタイム検知 - 練習効率におけるメリット
打球時のミート率や飛距離に捉われることなく、「スイング軌道の修正」に特化した集中練習が可能
ウォーミングアップ時やフォーム固めの段階で問題を可視化し、無駄な打球数を削減
「球を打つ前」のアプローチから数値を活用できる点が、従来の弾道測定器との明確な機能差です。
飛距離を最大化する「スピードトレーニング」モード
ST MAXに新搭載された「スピードトレーニングモード」は、GOLFTECの指導メソッドとリアルタイム計測データを高度に連携させた機能です。
具体的な仕組みとメリットは以下の通りです。
- 機能の仕組み
1. ヘッドスピード向上に特化した専用ドリル(動画コンテンツ)を画面上で指示
2. プレイヤーのドリル実行時のスイングデータをリアルタイムで測定
3. データの変化を数値化し、適切なフィードバックを提示 - 従来の練習との対比
従来の練習:「ヘッドスピードが○m/sだった」という事実(結果)の確認のみ
ST MAX:数値向上に必要な具体的なドリル提示と、その効果測定までをワンストップで完結
「計測→分析→トレーニング」のサイクルが1台で完結することにより、感覚に頼らない論理的な飛距離アップトレーニングが可能となります。
「スカイトラック ST MAX」を導入する3つのメリット

「スカイトラック ST MAX」は、単なる計測データの提供にとどまらず、練習の効率化と運用上の安定性を高めたモデルです。
本章では、個人利用から施設導入まで、導入によって得られる具体的な3つのメリットを解説します。
- AIによるショット最適化:「ショットオプティマイザ」による客観的判定
- 動作と運用の安定性:デュアルUSBポート搭載による接続エラー解消
- シミュレーションゴルフのエンタメ性能:世界の名門・トーナメントコースを収録
AI(ショットオプティマイザ)によるリアルタイムフィードバック
ST MAXに搭載された「ショットオプティマイザ」機能は、AIが毎ショットのデータを理想値と自動照合し、視覚的なフィードバックを即座に提示します。
本機能の仕組みとロジカルなメリットは以下の通りです。
- 直感的な3色評価システム
打球データを「緑(最適)」「黄(許容範囲)」「赤(要改善)」の3色で直感的に可視化
スピン量や打ち出し角の数値を自身で詳細に解釈・分析せずとも、一目でショットの良否を判断可能 - 自主練習の質を向上
従来の計測器:数値を画面表示するのみで、データの評価・解釈はプレイヤーに依存
ST MAX:AIが理想値との乖離(ギャップ)を自動判定するため、コーチ不在の無人店舗でも「課題の正確な特定」と「正しい修正」が可能
データの解釈ミスによる間違った練習を防ぎ、独学や自主練習の効率を飛躍的に高めます。
ストレスをなくす「デュアルUSBポート」の搭載
ハードウェア面における大きな改善点として、データ転送用と給電(充電)用のUSBポートが物理的に分離独立した「デュアルUSBポート」の採用が挙げられます。
旧モデルからの進化点と運用上のメリットは以下の通りです。
- 旧モデル(SkyTrak+等)の課題
単一ポートによる同時処理を行っていたため、高負荷時に給電が不安定化
カメラの電力不足に伴う測定エラー、またはPC・タブレットとの接続断絶リスクが存在 - ST MAXにおける改善
データ転送用と電力供給用の回線を分離し、長時間の連続駆動でも安定した動作環境を確保
接続不良によるデータ未記録や練習の中断といったストレスを根本的に排除
機器の不具合による練習時間のロスを防ぎ、施設運営においてもトラブル対応コストを大幅に削減します。
世界の「有名コース」をラウンドできるエンタメ性能
有料のメンバーシッププランに加入することで、トレーニング用の弾道計測器でありながら、世界中の有名コースを再現したラウンドシミュレーション機能を利用することができます。
シミュレーション機能の特徴と活用法は以下の通りです。
- 収録コース
セントアンドリュース・オールドコースやロイヤル・ポートラッシュなど、世界的なメジャー・トーナメントコースを多数収録 - 利用シーンごとの導入価値
【施設・店舗導入】集客・顧客単価の向上につなげる。「世界の有名コースをラウンドできる施設」として、ライト層やグループ利用の新規顧客を獲得
【自宅導入】ご家族・ご友人とのコミュニケーションツールとして、自宅練習場を「ゴルフとともに、豊かなひとときを共有する場所」としての価値を拡張
単なるデータ分析機器の枠を超え、ビジネスにおける集客フックや、自宅における空間価値・コミュニケーション価値を高めるツールとしても機能します。
「スカイトラック ST MAX」のデメリットと対策

「スカイトラック ST MAX」は優れたコストパフォーマンスと機能性を誇る一方、床置き型・側方設置という構造上の特性に起因する注意点が存在します。
導入後に円滑かつ安全な運用を行うため、想定される主なデメリットと具体的な解決策を整理・解説します。
- 課題1:計測エリアの狭さとマット摩耗(10cm×10cmの感知領域)
- 課題2:物理的な破損リスク(クラブの接触やシャンクの直撃)
- 課題3:初期・運用コストの追加(プロテクター費用および消耗品費)
ショット感知エリアが「10×10cm」で狭く感じる
ST MAXのボール感知領域は10cm×10cmに設定されており、毎回ボールのセット位置に正確性が求められます。
具体的な影響と対策は以下の通りです。
- 課題・影響
ボールの位置がズレることで測定エラー(未反応)になる。
また、常に同一ポイントへボールを置くため、打席マットの特定箇所(打点位置)のみが集中的に偏摩耗する。 - 運用上の対策
ボールの設置位置を打席上に分かりやすくマーキングし、セット位置を習慣化させる。
打点部分のみ交換可能な部分マットを採用して、交換にかかる費用を抑える。その他にも、円形のフェアウェイマットを回転させながら利用する方法がある。
床置き型によるクラブやボールが直撃した際の破損リスク
小型(高さ17㎝×幅20㎝×奥行き7㎝)かつ、側方床置き型でボールとの距離が約20cm~30cmと近いため、プレイヤーの不注意や予期せぬミスショット(シャンク)によってセンサー本体が破損するリスクがあります。
主なトラブル要因と防止策は以下の通りです。
- トラブルの主な要因
クラブの接触:特に初心者や複数名利用時、本体の存在に気づかず近い位置で素振りを行い、クラブヘッドが接触・打撃する。
ボールの直撃:シャンク等により、大きく右方向(右打ちの場合)へ打球が飛び出し、至近距離から本体にボールが直撃する。 - 安全確保・配置上の対策
安全スペースの確保:背中側に一歩下がっても素振りができる打席スペースを確保しておく。
プレイヤーへの注意喚起:店舗においては入会時の説明や「本体周辺での素振り禁止」などを掲示して注意喚起を行う。
専用プロテクター購入の場合でも破損の可能性がある
本体への直撃による破損を防ぐための安全対策として、公式プロテクターの購入は必須と考えた方が良いでしょう。
また、商業施設での導入の場合は、保証料も初期費用に追加しておくことをおすすめします。
リスクマネジメントの観点による対策は以下の通りです。
- 公式プロテクターの購入
費用:約1.5万円(税別)
役割:高耐久カバーにより、打球直撃時の物理ショックを軽減 - 販売代理店による安心保証サービスの加入
費用:約7.2万円(税別・5年間)
保証内容:通常の自然故障に加え、誤ってクラブで殴打した際やボール衝突・落下等による「物損故障」もカバー(一部有償・免責条件あり)
プロテクター装着は物理的な破損確率を低減させますが、リスクをゼロにできるわけではありません。
店舗運用やご家庭での利用においては、プロテクターによる「物理対策」と保証サービスによる「財務対策」を組み合わせ、予期せぬ修繕コストまで織り込んだ予算計画を立てることが重要です。
浮いた「200万円の差額」を空間価値に変えるアイディア

弾道測定器の選定は、機器単体のスペック比較のみで完結させるべきではありません。
弾道測定器をハイエンド機(約300万円〜)から、「スカイトラック ST MAX(約60万円)」を選択することで生じる「200万円以上の差額」を設備・内装へ再投資することにより、部屋全体の総合的な満足度(空間価値)を大幅に向上させることが可能です。
本章では、差額を空間価値へ換算する具体的なアイディアについて解説します。
- 投資判断の軸:機材単体への集中投資から「空間全体のクオリティ」へのシフト
- 周辺設備・内装への配分:映像没入感・インテリア性・打席環境のグレードアップ
- マルチスペース化:家族利用や他用途(シアター・フィットネス等)を兼ねた稼働率向上
最高の機材ではなく「最高の空間」を目指す発想
計測項目やスペックへのこだわりがない場合は、当然、単体に300万円を投じるよりも、機器コストを抑えて空間全体へ予算を分配する方が、実用上の満足度は高くなります。
まずは以下の内容からハイエンド機を選定するべきかどうかを検討しましょう。
- 屋外利用の有無
屋内練習において、ST MAXとハイエンド機(トラックマン等)の基礎データの計測精度差は限定的となるため、まずは屋外での利用をするかどうかを判断の軸にする - 詳細なクラブデータ計測
ご自身のトレーニングにおいて、「ダイナミックロフト」や「アタックアングル」などのクラブデータの計測を求めるか、あわせて「スイング動画」や「インパクト映像」が必要かどうかを考える
これらを必要としない場合は、ハイスペック機は『過剰スペック』といえます。「部屋の居心地」「映像の美しさ」「打席の使い勝手」といった空間要素の方が、日々の利用意欲や満足度に直接寄与することになるでしょう。
内装の高級感や周辺機器への投資
浮いた差額(200万円程度)は、シミュレーターの没入感を高める周辺機器や、上質な空間演出のためのインテリアへ充てることができます。
主な投資対象と期待される効果は以下の通りです。
- 高輝度・4K対応プロジェクターへのアップグレード(追加:20万~50万円程度)
大画面かつ高精細な映像出力により、リアルなコース再現性とシミュレーションラウンドの没入感を向上 - 本格的なパッティング・アプローチエリアの併設(追加:5万~100万円程度)
打席マット周りに高品質の人工芝を敷いたパッティンググリーンの設置やショートゲーム用の練習環境を拡充 - 上質なインテリア・照明設備の導入(追加:50万~200万円程度)
高級感のあるソファや間接照明・音響(スピーカー)、大型モニター等を配置し、ゴルフ練習場から「上質なプライベートサロン」へと空間レベルを引き上げる
センサーの性能や専用プログラムではカバーしきれない「体験の質」を空間設備で補強することは、満足度を最大化させる有効な投資となるでしょう。
家族全員が楽しめる複合型設備にする
自宅シミュレータールームを「ゴルフ専用」としてクローズドな用途の設備とするのではなく、多用途で利用可能な複合スペースとして設計することで、施設・設備としての投資対効果(稼働率)を最大化させることができます。
具体的な用途拡張のアイデアは以下の通りです。
- ホームシアターやライブビューイング機能(防音+大型スクリーン)
防音施工と高画質プロジェクターを活かし、ご家族での映画鑑賞やスポーツのライブビューイング、配信ライブの視聴空間として活用 - 多目的トレーニング・フィットネスエリア
ストレッチスペース、ピラティスマシン・懸垂器具等を設置し、ゴルフ前のウォーミングアップや日常の健康維持スペースを兼ねる - お子様のダンス練習やアクティビティスペース
大型ミラーを付けたダンス練習部屋、その他、室内アクティビティなど、天候を問わず家族全員が利用できるマルチルーム
ゴルフをプレイしない日や時間帯でも空間が有効活用される仕組みをつくることで、自宅における不動産価値および生活の質(QoL)を高めることが可能となります。
スカイトラック ST MAXの導入がおすすめな人

「スカイトラック ST MAX」は非常に汎用性の高い機器ですが、プレイヤーの「利用環境」「投資観点」「上達アプローチ」によって、その導入価値は最大化されます。
本章では、ST MAXの強みを最も享受できる3つのターゲット像について解説します。
- タイプ1:インドア中心で上達に必要な基本データが揃えば十分な人
- タイプ2:投資対効果(ROI)を重視し、空間全体へスマートに予算配分したい人
- タイプ3:GOLFTECのデータを活用し、論理的(ロジカル)に効率的な上達を目指す人
屋外利用はなし、計測データも必要最低限の項目でよい人
屋外練習場やコース上での利用を想定せず、屋内での練習で上達に必要な核心データだけを取得したい方にとって、ST MAXはコストパフォーマンスが高い選択肢といえます。
ST MAXが網羅する、上達に直結する主要データは以下の通りです。
- ボール初速(打ち出し時のボールスピード)
- キャリー(ボールが空中を飛んだ純粋な飛距離)
- ミート率(打球のエネルギー伝達効率)
- 打ち出し角(ボールが飛び出す上下・左右の角度)
- スピン量(バックスピン・サイドスピンの数値)
- 降下角(ボールが着地へ向かう落下角度)
インドア環境における上記6項目の計測精度は実用上十分なレベルを確保しています。
そのため、屋外レンジやツアープロ水準のデータを求めない限り、インドア練習における主目的(弾道確認・再現性の向上)を達成することはできるでしょう。
投資対効果で判断し、賢い予算配分を行いたい人
機器単体のネームバリューや過剰スペックに過大な予算を投じるのではなく、ターゲット顧客のニーズに合わせた合理的な施設構築や、段階的な検証(トライアル導入)を検討している事業者に最適です。
本アプローチをとる経営的メリットと導入の優位性は以下の通りです。
- イニシャルコスト抑制による競合優位性の確保
初心者やライト層をターゲットとする施設では、初期投資(イニシャルコスト)を低く抑えることで、月額会費や打席利用料を低価格の「通いやすい価格帯」に設定が可能 - 既存打席へのトライアル導入と高い資産流動性
既存のネット打ち(的打ち)打席へ弾道測定器をテスト導入する場合、大掛かりな天井・壁面の工事が不要な床置き型が有効
検証段階においては中古機の活用も選択肢になり、万が一利用率が伸びず撤退・仕様変更する場合でも、オンライン二次流通市場(フリマアプリや中古ゴルフ市場)で容易に売却・回収が可能なため、投資リスクを最小限に留められる
GOLFTECの上達ノウハウを活用してロジカルに上達したい人
感覚や経験則に頼った練習から脱却し、客観的データと体系的なレッスンメソッドに基づいて効率的に上達したい方にもST MAXはおすすめです。
本機能による上達プロセスの変化は以下の通りです。
- 全米200店舗以上のデータ資産の活用
米国GOLFTECが保有する数十万人規模のレッスンデータと上達アルゴリズムをシステムへ統合 - 「課題特定→練習実行」の最短化
従来の計測:データの数値を「確認する」のみで終了
ST MAX:計測データに基づき、今行うべき具体的な改善ドリルを画面上でダイレクトに提示
練習時間が限定される多忙なゴルファーにとって、迷いなく「正しく効率的な練習」を再現できる環境は、上達への最短ルートとなります。
Rapsodoの技術とGOLFTECのメソッドが融合した、新たなインドアゴルフの最適解

「スカイトラック ST MAX」は、単なる弾道測定器の進化にとどまらず、最先端のデータ計測技術と体系的な指導メソッドが融合して誕生した「総合インドアゴルフシステム」になっています。
圧倒的な価格帯を実現しながらも、AIによるリアルタイムフィードバックや独自のトレーニングプログラムを収録しており、インドア練習においてもST MAXは合理的な選択肢となるでしょう。
また、浮いた予算をプロジェクターや内装などの周辺設備へ配分することで、練習環境全体の価値(空間価値)を高めることも可能になります。
計測データ・トレーニングメソッド・空間価値の3つを揃えることで、限られた予算の中で自宅や施設を理想の上達環境へと変えるていきましょう。
ゴルフシミュレーターのご相談はBRAINへ
シミュレーターの導入を検討する方で、価格やモデルなど、何から選ぶべきか迷われている方は、BRAINへご相談ください。
お客様のニーズとご予算に合わせ、最適なゴルフシミュレーターをご提案。経験豊富な専任スタッフが対応いたします。
機器選定、物件調査、設置、運用サポートまでワンストップで対応。リース・レンタルなどの豊富な導入プラン。全国対応可能。まずはお気軽にご相談ください。